コンクリートの圧縮強度試験方法

A1108−1999

method of test for compression strength of concrete

序文 この規格は、1978年に制定されたISO4012(Concrete-Determination of compressive strength of test specimens)との
整合化を行い、必要な修正を行った日本工業規格であるが、次の規定内容を除いて、技術的内容を変更することなく作成している。

[規定内容の国際規格との主な相違点の概要]
供試体形状は、国際規格の規定内容のうち、円柱形だけを採用した。
なお、この規格で点線の下線を施してある部分及び附属書は、原国際規格と相違する若しくは国際規格にない事項である。

1.適用範囲 この規格は、硬化コンクリート供試体の圧縮強度試験の方法について規定する。

2.引用規格 次に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、この規格の一部を構成する。これらの引用規格は、
その最新版を適用する。

    JIS A1132 コンクリートの強度試験用供試体の作り方
    JIS B7733 圧縮試験機−力の検証方法
    JIS K6253 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法
    JIS K6255 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの反発弾性試験方法
    JIS K6268 加硫ゴム−密度測定
    JIS Z8401 数値の丸め方

3.供試体の検査 供試体の検査は、次のとおりとする。

a) 供試体は、JIS A1132によって作製する。
b) 直径及び高さを、それぞれ0.1mm及び1mmまで測定する。直径は、供試体高さの中央で、互いに直交する2方向
   について測定する。
c) 損傷又は欠陥があり、試験結果に影響すると考えられるときは、試験を行わないか、又はその内容を記録する。
d) 質量を質量の0.25%)以下の目量をもつはかりで測定する。質量は、供試体の余剰水をすべてふき取った後に測定する。
e) 供試体は、所定の養生が終わった直後の状態で試験が行えるようにする。(1)
   (1) 試験を行う供試体の材齢は、1週,4週及び13週,又はそのいずれかとする。また、コンクリートの強度は、
        供試体の乾燥状態や温度によって相当に変化する場合もあるので、養生を終わった直後の状態で試験
        を行う必要がある。

4.装置 装置は、次のとおりとする。

a) 圧縮試験機 圧縮試験機は、JIS B7733の6.(試験機の等級)に規定する1等級以上のものとする。また、試験時の
   最大荷重がひょう量の1/5からひょう量までの範囲で使用する。同一試験機でひょう量をかえることができる場合は、
   それぞれのひょう量を別個のひょう量とみなす。
b) 上下の加圧板 上下の加圧板の大きさは、供試体の直径以上とし、厚さは25mm以上とする。加圧板の圧縮面は、
   磨き仕上げとし、その平面度(2)は100mm当たり0.02mm以内で、かつ、そのショア硬さは、70HS以上とする。
c) 球面座 上加圧板は、球面座をもつものとする。球面座は、加圧板表面上にその中心をもち、かつ、加圧板の回転角
   が3度以上えられるものとする。
   (2) ここでいう平面度は、平面部分の最も高いところと最も低いところを通る二つの平面を考え、この平面間の
       距離を持って表す。

5.試験方法 試験方法は、次のとおりとする。

a) 供試体の上下端面及び上下の加圧板の圧縮面を清掃する。
b) 供試体を、供試体直径の1%以内の誤差で、その中心軸が加圧板の中心と一致するように置く。
c) 試験機の加圧板と供試体の端面とは、直接密着させ、その間にクッション材を入れてはならない。ただし、アンボ
   ンドキャッピングによる場合を除く。
d) 供試体に衝撃を与えないように一様な速度で荷重を加える。荷重を加える速度は、圧縮応力度の増加が
   毎秒0.6±0.4N/mm2になるようにする。
e) 供試体が急激な変形を始めた後は、荷重を加える速度の調整を中止して、荷重を加え続ける。
f) 供試体が破壊するまでに試験機が示す最大荷重を有効数字3けたまで読む。

6.計算 計算は、次のとおり行う。

a) 供試体の直径は、0.1mmまで測定し次の式によって算出し、JIS A8401によって小数点以下1けたに丸める。

                      

                      ここに、d:供試体の直径(mm)
                         d1,d2:3.b)で求めた2方向の直径(mm)                    

b) 圧縮強度は、次の式によって算出し、JIS A8401によって有効数字3けたに丸める。 

                      

                      ここに、fc:圧縮強度(N/mm2)
                             P:5.f)で求めた最大荷重(N)

c) 見掛け密度は、次の式によって算出し、JIS A8401によって有効数字3けたに丸める。

                     

                     ここに、ρ:見掛け密度(kg/m3)
                             m:供試体の質量(kg)
                             h:供試体の高さ(m)
                             d:供試体の直径(m)

7.報告 報告は、次の事項について行う。

a) 試験年月日
b) 供試体番号
c) 材齢
d) 養生方法及び養生温度
e) 供試体の直径(mm)
f) 最大荷重(N)
g) 圧縮強度(N/mm2)
h) 欠陥の有無及びその内容
i) 供試体の破壊状況
j) 見掛け密度(kg/m3)